■ お客様の声 - 大野英雄 大網白里町議会議員に聞く



大野英雄さん(63歳)は、2011年11月、千葉県・大網白里町(おおあみしらさとまち)の町議会議員選挙に初出馬。みごと初当選を果たしまた。しかしその道のりは、決して平たんではありませんでした。「僅か一カ月の政治活動」、「奥さん大反対」、「町内支援者ゼロ」で「当選はムリ!?」と言われたどん底スタート。試行錯誤しながら愚直に前進し、そこから徐々に奥さんやご近所の支援を得て、勝利へとまい進する大野さんの活動や思想は、これから選挙に挑戦する方必読の内容です。特に、「大反対だった奥さんを協力者としたエピソード」は“なるほど”一読の価値あり。温厚なお人柄ですが、愚直に筋の通った活動を展開した大野さんの体験記を紹介します。

もくじ 
  1. 63歳で初出馬 「お金はもうあまり必要ない。『ありがとう』と言われて生きていきたい」
  2. 妻は大反対、町内支援者ゼロ、僅か1カ月の政治活動…選挙プロも「ダメ出し」
  3. 退職して出馬のつもりが…「会社が新しいポストを用意してくれた理由」
  4. 「選挙用品ドットコムは、週末でもスピード対応だった」
  5. 自分でポスター案を考えたが…「自分らしい色が分からない」
  6. 「選挙用品ドットコムは、プロデザインで『私らしさ』を引き出してくれた」
  7. 「夢と希望」ジャンパーでスローガンを浸透
  8. 選挙用品ドットコムの選挙指南で、「うっかり違反」を防ぐ
  9. 僅か1カ月の政治活動はこうやった
  10. これが、大反対の妻から協力を引き出した方法!
  11. 僅か1カ月の政治活動…「それでも初当選した理由」
  12. 出馬を考えている50代〜60代の方へ「地味なボランティアの底力」
  13. 選挙用品専門店は、ネット検索上位表示が選択条件
  14. 今後の抱負


■ 63歳で初出馬 「お金はもうあまり必要ない。『ありがとう』と言われて生きていきたい」 

--  自己紹介をお願いします。

大網白里町議会議員の大野英雄です。大網駅周辺整備、予防医療充実などの活動を通じ、夢と希望のある町づくりを進めています。議員として働く傍ら、出馬前から勤務していたコンピュータソフト開発会社の営業顧問、4つのボランティア団体の理事や世話人も務めています。

-- 出馬を決意されたきっかけは何だったのでしょう。

「仲間のひと言が出馬のきっかけ」
仲間の「町議選に出れば」というひと言でしょうか。
10年前、私が自治会長だった頃、大網駅周辺は、雑草が伸び放題でゴミだらけ、朝晩の交通渋滞はひどいものでした。私は有志と、ボランティア団体「大網駅を安全で美しくする会」を立ち上げ、サラリーマン生活を送りながら、ゴミ拾い、駅ロータリーでの交通整理、駅前に花を植える活動などを始め、この10年間続けてきました。活動する中で、大網白里町以外にもボランティア仲間ができたり、知り合った仲間たちと、また新たなボランティア団体を立ち上げたりしてきました。
ある日、町外の仲間から「町議選に出れば」と勧められました。仲間のひと言がきっかけで、それまで想像したこともなかった出馬について考えるようになりました。

63歳の今、二人の子供は既に独立し、親の務めは果たした。現在の家族は妻と愛犬のハッピー、亀のかめ吉だけ。貯金はないけど、家のローンも、借金もない。人生ゲームでいうと「あがり」だ。今後の人生にお金はあまり必要ないから、「ありがとう」と言われて生きていきたい。これまではサラリーマンとしてボランティアを通じ、社会貢献してきたが、ボランティアには限界がある。「議員になればもっと町や人に尽くせる。人生は一度だけ。わが身を社会に捧げたい」。
考えているうちに、自分の中で熱い気持ちがどんどん膨らみ、立候補を決意しました。

■ 妻は大反対、町内支援者ゼロ、僅か1カ月の政治活動…選挙プロも「ダメ出し」

-- 出馬についてご家族の反応はいかがでしたか。

妻は「私は目立つのはイヤ。のんびり暮らしたい」と大反対。政治活動中は、ポスティングを多少手伝ってくれたものの、「もう(出馬を)やめたら」と言ってましたね(笑)。ただ選挙運動は、ちょっとしたきっかけから、喜んで手伝ってくれるようになりました。

-- 家族を選挙に巻き込むコツについては、後ほど詳しく伺います。大野さんの出馬の意向を知った、ボランティア仲間の反応はいかがでしたか。

出馬を勧めてくれた町外の仲間は、喜んでくれましたし、時間の許す範囲で選挙を手伝ってくれました。一方、ほとんどの大網白里町の仲間は「頑張って」と言ってくれたものの、政治活動や選挙運動を手伝ってくれることはありませんでした。大半の仲間はもともと支持政党があったり、他の候補者の後援会に入ったりしていたからです。大抵の場合、ボランティア参加者は、複数のボランティア団体に所属し、ボランティア活動を掛け持ちしています。私だけの仲間ではないので、支援者になってくれるとは限らないのです。結局、町内のボランティア仲間の内2人だけが、11月1日の選挙運動からポスター貼りなどを手伝ってくれました。

出馬を決めた9月下旬の時点で、町内の支援者はゼロ。11月6日が選挙で、政治活動期間は1カ月程度しかない。知り合いで、ある市長の選挙参謀を務める方に、出馬の意向を伝えたところ「大野さん、それは無謀だ。遅くとも半年前には選挙準備を始めなくてはダメだ。通常この時期には、どこの地区で何票とれるかという票読みができていなければならない。出馬はやめた方がいい」とはっきり言われました。
さすがに「こりゃ当選は無理だ。出馬を早まったかな」と思いました(笑)。

■ 退職して出馬のつもりが…「会社が新しいポストを用意してくれた理由」

-- それでは勤務先の反応はいかがでしたか。

非常に好意的でした。
取締役としてお世話になっていましたが、退職して出馬するつもりでした。もし落選したら、これといった蓄えもないですから、ボランティア活動をしながら、つつましく暮らそうと考えていました。ところが、私の意向を聞いた社長が「うちの営業顧問になってくれない?週二日顔を出してくれればいいから」と提案してくれました。とてもありがたい話でした。
それで9月末に退職し、10月から営業顧問を務めることになりました。退職する時、会社と社外の方が、大きな花束を2つも贈ってくれて、「頑張ってください!」と口々に温かい励ましの言葉をかけてくれました。
「こうなったらやるだけやるぞ!」
それまで「町内の支援者ゼロ」で当選をあきらめかけていたのですが、俄然、闘志が湧いてきました。

-- 勤務先の応援は理想ですね。ところで、なぜ社長は、大野さんが退職するままにせず、新しいポストを用意してくれたのでしょう。

一つには、社長は社会貢献意識が強い人なので、私の社会に尽くしたいという気持ちを理解し、応援しようと考えてくれたのだと思います。
もう一つは、これまでの仕事ぶりと、ボランティア活動がもたらした会社へのメリットを認めてくれたのかもしれません。

-- ボランティア活動がもたらした会社へのメリットとは。

私は会社や社員に、ボランティア活動に協力してもらいました。協力は、社会的責任を果たしている会社だという周囲からの評価や、勉強好きで意欲のある優秀な人材の確保に結びついています。これらが、ボランティア活動がもたらした会社へのメリットです。

-- 具体的に会社や社員に協力してもらった例をお聞かせください。


天ぷら油回収ロボット「ゆかいくん」
私が世話人を務めるボランティア団体「農業を楽しむ会」の提案で、天ぷら油回収ロボット「ゆかいくん」を使った天ぷら油リサイクル事業が、千葉県地域活性化プラットフォーム事業(※)に選ばれました。うちの会社はコンピュータソフト開発会社。会社に、農業を楽しむ会、廃油回収業者、大学等と連携した、ゆかいくん開発に加わってもらいました。現在、ゆかいくんは、大網白里町のスーパーに設置されています。
(※千葉県地域活性化プラットフォーム事業:市民・NPOが中心となって、地域の課題の解決手法の検討から具体的な活動に取り組む仕組みづくりを行う事業)

それまで手軽なリサイクル手段がなかったため、多くのスーパ−利用者は、使用済みてんぷら油を市販の薬剤で固めて、捨てていたようです。ゆかいくんが設置されてからは、CO2の削減や地球温暖化防止に協力できるようになったと喜ばれています。

また、私が世話人を引き受けている、別のボランティア団体に「東日本大震災復興支援の会」があります。復興支援の会を通じ、これまでに延べ1500人のボランティアが、77回被災地を訪れています。何人もの社員が、復興支援の会に自主的に参加して、がれきの撤去などを手伝ってくれました。社員は、被災地に行ったおかげで得るものがたくさんあったと喜んでくれました。

福島県南相馬市に救援物資を届けた。(左)、震災後の宮城県・南三陸町の様子(右)


-- 勤務先のボランティアへの協力は、望ましいことです。仮に勤務先のトップが社会貢献に消極的だった場合、どうすればボランティア活動に協力してもらえるでしょう。

自らトップを動かすぐらいの気概を持って、会社の事業内容やボランティアの内容に合った協力案を提案してみることでしょう。「うちの社長は興味がないから」とあきらめてはダメです。

■ 「選挙用品ドットコムは、週末でもスピード対応だった」

-- ここからは具体的な選挙準備についてお聞きします。まず選挙事務所はどうされましたか。

自宅に置きました。選挙の40日ぐらい前になる9月末で、支援者ゼロ。「落選するんじゃないか」と思っていたので、わざわざ事務所を借りることもないだろうと。
結局、政治運動、選挙運動中に訪ねてきたのは、選挙を手伝ってくれた町外のボランティア仲間や友人数名ぐらい。自宅兼事務所にして困ることはありませんでした。

-- 次に選挙用品についてお聞きします。選挙用品にかかる費用は、どのように用意されましたか。

高い買い物ではなかったので、手持ちのお金で間に合わせました。

-- 選挙用品はどのように準備されましたか。

最初は、地元の選挙用品専門業者に電話で問い合わせをしました。
ところが、土曜日だったので店はお休み。留守番電話が応答するばかりで、店と連絡が取れません。これには困りました。
私は平日は仕事ですから、週末を選挙準備に当てるしかない。週末に連絡が取れないと、準備が計画通りに進まなくなる。
仕方ないので、地元業者はあきらめて、ネットで選挙用品を検索。トップに出てきたのが選挙用品ドットコムでした。
ホームページを見ると「メール、FAXの注文は24時間受付」とありました。お客様の声にざっと目を通してみた印象で、「大丈夫」と感じたので、メールで問い合わせました。
すると、まず問い合わせ内容を確認する自動返信メールが届き、一時間後ぐらいに電話がありました。電話でこちらの要望をヒアリングしてもらったり、私から必要な選挙用品について尋ねたりしました。この間、先方から、一方的に商品を売り込むようなトークはありませんでした。週末にも関わらず、迅速に対応してくれたので、助かりました。対応ぶりも良かったので、他社と比較もせず、取りあえず、ポスターと後援会のリーフレットを頼みました。

-- 選挙用品をネットで揃えることに、不安はありませんでしたか。

ありませんでした。これまで、ネット通販でトラブルになったことは一度もなかったので。

■ 自分でポスター案を考えたが…「自分らしい色が分からない」

-- ポスター、リーフレットについて、どのような要望を出されましたか。

私が作ったデザイン案を基に制作するよう、お願いしました。
デザイン案は、どう自分をアピールするか、考えをまとめるために、パソコンソフトのワードとエクセルで作りました。
ありのままの自分を見てもらいたかったので、私の写真は、ノーネクタイでいつもの自分らしく写っているものを選びました。リーフレットで強調したい個所は、アンダーラインを引いたり、文字を太字にしたりしました。ただ、色に関しては、どんな色を使えば自分らしさを出せるのかよく分からなかったので、思いつきで選びました。デザイン案は作ったものの、見栄えがするというところまではなかなか(笑)。

-- 選挙用品ドットコムが大野さんの案を基に作ったポスター案、リーフレット案はいかがでしたか。

いや、もう、出てきた案を見て驚きました。「プロが手を加えるとこんなに変わるのか」と、嬉しくなりました。
選挙用品ドットコムからは、「選挙用ポスター、リーフレットは、見る人に、顔と名前を印象付けなければならないので、名前を目立たせた」とのコメントがありました。「なるほどなぁ」と思いました。確かに名前がぐっと目立っています。私のポスター案では、赤字のキャッチコピーが、名前より目立っている感じでした。



大野さんによるポスター案
選挙用品ドットコムによるポスター
ポスターは、大野さんのポスター案を基に名前を目立たせるようデザインした




■ 「選挙用品ドットコムは、プロデザインで『私らしさ』を引き出してくれた」

私はエクセルでリーフレット案を作ったのですが、エクセルで出せる色は、印刷物では出せないそうです。選挙用品ドットコムが、印刷用の色に変更してくれました。特に緑色は、私のホームページで使っている緑色に近い色を選んだとのことでした。また、ポスター案とリーフレット案で使う色や文字の書体を統一して、一目でどちらも同じ候補者のものだと分かるようにしてくれました。私のデザイン案では、ポスターとリーフレットで色や書体がばらばらなので、同じ候補者のものだと分かりにくくなっていました。
選挙用品ドットコムが使った色は、私の写真の、肩の力が抜けている雰囲気に合っているし、自然体で気負わない私らしさをよく引き出していました。わざわざ指示しなくても、素人の私が知らないことやできないことをカバーしてくれるので、ありがたいと感じました。
ポスター、リーフレットの的確なデザインに満足したので、たすき、イベントジャンパー、はちまき、のぼり、立て札看板などもお願いすることにしました。


大野さんによるリーフレット案
選挙用品ドットコムによるリーフレット
リーフレットは、大野さんのリーフレット案を基に 大野さんの個性に合わせて配色した




■ 「夢と希望」ジャンパーでスローガンを浸透

-- 実際に選挙用品を使ってみた感想をお聞かせください。

「夢と希望」ジャンパーでスローガンを浸透
(※右端は立て札看板)
印象に残っているのが、たすきとジャンパーです。
他の候補者は、全員が、白いたすきを使っていたようでした。私のたすきだけが、斬新な色だったので目立ちました。材質はしっかりしているし、肩のところについている安全ピンでしっかり留められるので、使い勝手も良いと感じました。

ジャンパーの胸には、私のスローガン「夢と希望のあるまちづくり!」に因んで、「夢と希望」の文字をプリントしました。政治活動の初期、スーツ姿で辻立ちしていた頃は、候補者だと気づかれず、「この人何やってんだ?」という視線を向けられたこともありました。ジャンパーを着て、のぼり(※)を立てて辻立ちするようになってからは、すぐ候補者だと気づいてもらえるようになりました。またジャンパーの「夢と希望」の文字は、道行く人の目に留まったと思います。同じ人が私のポスターやリーフレットを見れば、それらに書かれた「夢と希望のあるまちづくり!」に気づきます。ジャンパー、リーフレット、ポスターで私のスローガンの浸透につながった感じです。

※地域によっては、ローカルルールで、のぼりの使用が制限されている事もあり使用には注意が必要です。

■ 選挙用品ドットコムの選挙指南で、「うっかり違反」を防ぐ

-- 選挙用品ドットコムの対応全般についてはいかがですか。

選挙用品のデザイン面だけでなく、初歩的な選挙の知識や選挙用品について守るべき規則なども、きめ細かくアドバイスしてもらいました。例えば、政治活動と選挙運動の違い、後援会など政治団体として配布するチラシ類には「討議資料」と入れなければならない、看板を出すには届け出がいる、政治活動中に出せる看板は「政治活動用立札看板」、看板の種類を間違えると違法になるなど、教えていただきました。知識や経験不足から、うっかり法律に触れるようなことは避けなければなりません。初出馬で、気軽に相談できる人もいなかったので、助かりました。

■ 僅か1カ月の政治活動はこうやった

-- それではいよいよ政治運動、選挙運動について伺っていきます。
取材の前半で、「出馬を決めた時点で町内支援者はゼロだった」とのお話しがありました。最終的に町内支援者はどのくらい確保できましたか。


14名です。内訳は、私の妻とその友人3名、選挙参謀を頼んだ私の知人1名、趣味のマラソンの仲間4名、ボランティア仲間2名、町の人3名。町の人は、ボランティアの一環だった天ぷら油回収ロボット「ゆかいくん」活動を支持してくれた人たち。私の支援者が少ないので、心配して手伝ってくれたようでした(笑)。選挙参謀を頼んだ知人は、著述家なのですが、お父さんが市議会議員で、「大勢の支援者を集めた従来の選挙方法」に詳しい人でした。
町外の支援者は10名。息子、娘夫婦、弟夫婦とその娘、ボランティア仲間4名です。支援者は合計24名になりました。

-- 支援者とどのような政治活動、選挙運動を行いましたか。

政治活動は10月いっぱいの約一カ月。大網駅前での辻立ち、新住民エリアでのリーフレットのポスティングやチラシの配布、新住民エリアをカバーするタウン誌の折り込みチラシなどを行いました。1回だけ、大網白里町を対象にした新聞折り込みチラシを配布しました。私の妻と妻の友だち3人がポスティングを手伝ってくれました。
マラソン仲間と私の選挙参謀は、毎週末の打ち合わせに付き合ってくれました。打ち合わせでは、政治活動の状況報告や11月の選挙運動期間中の役割分担、チラシの配付先などについて話し合いました。特に、選挙参謀は、政治活動、選挙運動全般のスケジュールについてアドバイスしてくれたり、チラシ原稿を校正してくれたりしました。

11月1日の告示日から11月5日までの選挙運動は、天ぷら油回収ロボット「ゆかいくん」を置かせてもらった地元スーパーでの辻立ち、選挙カーでの遊説中心でした。
娘夫婦、ボランティア仲間などは、ポスター貼りを手伝い、マラソン仲間、弟夫婦、選挙参謀などは選挙カーの運転を引き受けてくれました。
また、ボランティア仲間の中には、大網白里町の友人、知人に私を推薦するメールを送ってくれた人が何人かいました。

一応支援者の頭数はそろったものの、政治活動期間が短く、状況が厳しい点は変わりません。
支援者は、はっきりとは言いませんが、内心、「これは勝ち目がない」と思っていたでしょうね(笑)。それでも皆さん、最後までサポートしてくれました。私自身、正直、投票日まで「当選はムリなんじゃないか」と感じていましたが、やれることは全部精一杯やろうと考えていました。

■ これが、大反対の妻から協力を引き出した方法!

-- 厳しい選挙のサポーターの一人が、奥さんでした。前に「出馬に反対だった妻が、選挙運動から協力してくれるようになった」とおっしゃっていました。奥さんの協力を得るきっかけは何だったのでしょう。

ウグイス嬢です。
当初、出馬に反対だった妻は、積極的に政治活動を手伝ってくれませんでした。ところが「近所のお母さん友達とウグイス嬢やってみない?」と声をかけた所、渋々でしたが友達3人と手伝ってくれることになりました。“友達といっしょにウグイス嬢体験”というのが、面白そうに聞こえたのかもしれません。私は、折に触れ、妻のウグイス嬢ぶりを「おっ、最近うまくなったな」と誉めてあげたり、昼の弁当は妻と妻の友達に好きなものを選んでもらうようにしました。妻たちは「今日のお昼はどこにする?」と楽しそうに相談していました。妻が選挙運動を楽しめるように、ちょっと工夫したことで、妻は選挙運動に協力してくれるようになりました。

■ 僅か1カ月の政治活動… 「それでも初当選した理由」

-- 大野さんは、僅か1カ月の政治活動であったにも関わらず、初当選されました。勝因はどこにあったとお考えですか。

長年にわたり、町の人が、ボランティア活動中の私を直接目にしてきたということです。
目にした人から私のことを聞いた人もいたでしょう。地域貢献の実績から私のやる気と行動力を信じて、投票してくれたのだと考えています。
これまで、町の人が私のボランティア活動ぶりを目にする機会は、少なからずありました。
例えば、大網駅駐輪場前での交通整理。私は10年間、毎週火曜日の朝6:30〜8:00に交通整理をしてきました。駅を利用する人、駅員さん、駅周辺の店の人、駐輪場のおじさん、タクシーの運転手さん、バス会社の運転手さんは、大抵、私を見かけているはずです。今回、大網駅前で辻立ちした際、駅にやって来る多くの人は、辻立ち中の私を見て「あれ?この人、交通整理の人?選挙に出るの?」と驚いている様子でした。私の印象では、「頑張れ」と目で伝えてくれる人もいました。

毎週日曜の朝行う、駅前のゴミ拾い、
花を植える活動

駅前をきれいにしようと始めた「駅前を花いっぱいにする運動」。6年間、毎週日曜の朝に大網駅前のゴミを拾ったり、花を植えたりしてきました。知り合いの花屋さんや地元高校の園芸部が苗を提供してくれたり、別のボランティア団体や、たまたま活動を知ったお母さんが子供を連れて参加してくれたりしました。そう言えば、選挙運動中に「週末に、いつも犬を連れてゴミを拾っている人ですよね?」と尋ねられたことがありました(笑)。

天ぷら油回収ロボット「ゆかいくん」を使った、使用済み油回収の仕組みづくり。ゆかいくんを設置したスーパーの店長さんによると、周囲から「環境に配慮しているスーパー」だと評価されるようになり、従業員さんが、一層、会社に誇りを持つようになったそうです。私は、ゆかいくんの設置や保守を巡り、スーパーの店長さんや約70名の従業員さんと信頼関係が出来ています。そのため、選挙運動の一環として、ス−パーの朝礼の場を借りての演説、駐車場の一角での辻立ちを快諾してもらいました。演説中、従業員さんは「大野さん、頑張って」、「一票、入れるよ」と温かい声援を送ってくれました。

-- 地道なボランティア活動が結果的に当選に結び付きました。仮に50代〜60代の方が、ボランティア団体を立ち上げる場合、何から手を付けるべきですか。注意すべきことはありますか。

まずは目的をはっきりさせること。
ポリシーがしっかりしていないと、活動を始めても長続きしません。また目的をキチンと理解してくれる仲間を1人つくること。自分だけでは難しいですが、共感してくれる仲間が一人いれば立ち上げて継続的に活動できます。

■ 出馬を考えている50代〜60代の方へ「地味なボランティアの底力」

-- 出馬を考えている50代〜60代の方にアドバイスをお願いします。

何のために出馬するのか、志を明確にしてください。そして、個人的には普段から、ボランティア活動に取り組んで欲しいと思います。私と共に当選した20人の議員の中で、ボランティア活動を行っているのは私だけだったようです。地域の人は候補者や議員の活動ぶりをちゃんと見ています。当選しても何もしなければ、次は落選してしまうでしょう。真面目に活動していけば、自然に応援されるようになります。

■ 選挙用品専門店は、ネット検索上位表示が選択条件

-- 選挙用品を作る際のアドバイスをお願いします。

ネット検索して上位表示されること。これを条件の一つとして、選挙用品専門会社を選んでみてはどうでしょう。基本的に、コンテンツが充実して、信頼できそうなサイトが上位に表示されます。上位表示されるところなら、比較的安心できる会社ではないでしょうか。私は、検索でトップ表示された選挙用品ドットコムを選びました。選挙用品ドットコムは、素人の私には分からなかった、私の個性に合った色を的確に選び、選挙用品を作ってくれました。選挙用品の仕上がり具合に満足しています。

■ 今後の抱負

-- 今後の抱負をお聞かせください。

抱負はいろいろあるので、今現在の目標を挙げます。
3月11日に開催予定の、東日本大震災に関連したイベント「あれから1年」をきっちりやり抜くことです。震災から1年、被災地では、仕事がなくて困っている人が大勢います。こうした問題を含め、イベントで、これから何をどうすれば被災地の力になれるのか、皆で考えていきます。
町議会議員としては、 ”夢と希望のあるまちづくり”を訴えて当選しましたので、議会に新風を吹き込み、”住民がワクワクする政治”を進めていきます。そして、こどもたちにツケを回さないために、従来の手法にとらわれず、新しいことに挑戦していきたいと決意しています。

-- お忙しい中、貴重なお話しをありがとうございました。

【編集後記】
「生まれ変わっても政治家になりたいですか」の質問に、「いいえ」と大野さん。
「私の望みは社会に尽くすこと。今後も、社会から議員であることを求められれば、議員を続けます。もし議員以外の役割を求められるなら、新しい役割を引き受けます」
ご自身の生き方に忠実でぶれない大野さん。周囲の人が大野さんを信頼し、応援したくなるのも頷けます。
私は「政治にはお金がかかる」、「大勢の支援者がいないと選挙には勝てない」と考えていました。大野さんのお話を伺って、地域社会の問題に身近なところから取り組み、継続していけば、政治家への道は自ずと開けると実感しました。
これから、大野さんには、ボランティア活動で磨いたやる気と行動力、人を巻き込む力で、新しい政治スタイルをつくっていただきたいと思います。

 

※ 取材日時 2011年12月
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